せっかち小夏のズボラな生活

20代OL気まぐれ日記

身の程知らずもいいところだったけど

今週のお題「試験の思い出」

 

私は試験勉強が苦手だ。

比較的真面目な高校だったため、みんな真剣に勉強していたし、自分自身もみんなと一緒に頑張っていたつもりだった。

志望校も決めて毎日せっせと自習室に通い、熱心に勉強していた。

だが、この志望校が全く身の丈に合っていなかったのだ。個人を尊重する教師が多く、両親も私の判断に口出しすることのない人たちだったのもあり、自分の気持ちだけで決めてしまっていたが、実力とはほど遠く、高校3年生の1年間頑張ったからと言って受かるものでもないだろう、というほど実力と志望校に差があることに気がつけていなかった。そのことにセンター後の自己採点まで気がつけなかった私は、自己採点後が大変だった。

 

もともと勉強は好きだが、試験は苦手だ。

というのも、勉強の効率が凄ぶる悪く、記憶力も皆無。

新しいことを知って「へー、おもしろい」と思う気持ちを優先してしまうため、ノートはきれいにまとめて、先生の雑談も思い出せるように端っこにしっかりメモして……と今考えると試験に合わせた勉強ではなかった。

 

しかし、そんなことを言っても後の祭り。

自己採点後にボロボロ泣きながら必死に合格可能性のありそうな大学を探す。

実家を出たかった私の選択肢は国公立オンリー。滑り止めも、選ぶ時間が勿体無い、と一つも受けていなかった。

目の前には悲惨なセンター試験の結果。

「勉強に向いていない!2時試験で巻き返す力なんて私にはない!」

とパニック状態。

身の程知らずがそこでようやく自分のレベルの低さに気がついたのだ。

 

そして、行き着いた結論が「小論文一本勝負」

もしこの文章を読んでくれている人がこれを聞いたら、この程度の文章力でよく勝負に出られたな、と思うだろうが、その時の私には時間がなかったのだ。試験力のない私が唯一マシだった、文章力に頼ったのだ。

 

結論から言うと、無事に地方国立に合格できた。

 

もちろん、小論文だけで勝負させてくれる大学はほとんどなく、あったとしても後期試験。幸い、興味のある分野を学べて小論文勝負ができる大学が見つかり、運良くいい感じに文章を書くことができたおかげで200点満点中193点でぎりぎりセンター試験の悪さをカバーできたのだ。(ちょっとした私の自慢だ)

ほんの3ヶ月ほどの中で志望校をかえ、勝負方法をかえ、ぎりぎりの状態ではあったが乗り切ることができた。

そんなこんなで選んだ大学だったが、4年間本当に楽しかった。

「興味がある」くらいで入った学部だったが、いわゆる「ガチ勢」という人たちの知識の量は尋常ではなく、とても刺激のある時間だった。

思いがけない方向だったし、側から見たら志望校に行けていないわけだから、失敗と捉えられるかもしれない。でも、あの時の私にはあれが精一杯で、あれが最適解だったのだ。過去を正解にするかは今の自分にかかっているなとしみじみ思う。

 

大学受験。

今挑んでいる人は、これで一生が決まるような気がするかもしれないし、多分今頑張っている人は後期を目指していて、周りの受験も終わりつつあり、置いてかれているようで不安も多いことだろう。

でも、どうなるかなんてわからないのだ。

思いがけない結果になっても、素敵な出会いはたくさんある。

後悔だけはないように、一生懸命今を生きてほしいと思う。