もうそろそろ20代半ばだが、この歳になって少し、肌について褒められることが増えた。
肌に自信を持ったことがなく、なんなら頑張ることすら諦めているくらいだからとても不思議な気持ちだ。
肌の悩みと言えばニキビだろう。
私は、周りよりニキビができるのが早かった。小学5年生の時には少しずつ出始め、6年生ではほっぺにもおでこにも常に大量のニキビができていた。
周りも珍しがってか、「ニキビ!ニキビ!」と揶揄ってきたり、時には「プロアクティブ買えよ!」と特殊ないじられ方もした。割となんでも言い返せる私も国語の時間に国語辞典でニキビを引いて見せられたりするのは少しきつかった。
周りの大人は呑気なもので、特に男の人は私のニキビという悩みの種に対して「青春の証」などというのだ。周りもニキビができる中学・高校ならまだ少しはそう思えたかもしれないが、当時の私にとっては最大の悩みだった。
からかいに対抗しろ、と母がプロアクティブを買ってくれたりもしたが、残念ながら私の肌には合わず、改善することはなかった。とはいえ、「プロアクティブ買えよ!」に対して、「買ったもん!」と言える状況になったのはかなり良かったが。
今もどこかに、ニキビに悩まされている子がいるだろう。
どうして自分だけ……生活が悪いのかな……と自分を責めたりしているだろう。周りの心無い言葉にショックを受けている人もいるだろう。
私は、成長に合わせて肌が強くなったのか徐々にニキビができなくなった。しかし、正直これは個人差があるだろう。安易に「大きくなれば治るよ」などと言えない。今がしんどい子に、がんばっている子に、下手な希望を持たせる方が酷だ。
だけど、一つだけ確かに言えることがある。
それは「経験値が今後ものをいう」ということだ。
早くにニキビができるようになった子はひと一倍自分の肌と向き合い、色々試行錯誤するだろう。それをしている時は間違えなくしんどいだろう。
しかし、大きくなって周りも同じように悩むようになった頃、自分だけは「自分の肌のプロ」になっているのだ。
ニキビができたとしてもどう対処するのが一番マシかわかるようになっているのだ。
世間ではあまり良くないと言われている「ニキビを潰す」行為も、私にはそっちの方がよいときがある。これは真似しない方がいいとは思うが、私にだけ潰すタイミングがわかるのだ。まだ育てて、明日の夜かな、などと考えて、一番傷がつかないタイミングで芯を捉える。我ながらいい感じだと思っている。
これは、私があの時にしっかり向き合った結果だ。
今は辛いかもしれない。
それを乗り越えるには向き合うしかないのだ。
周りの目を気にしないというのはとても難しい。
周りはそんなに見ていない、なんて言われたとしても自分は気になる。
それなら、真剣に向き合うのだ。
皮膚科に行くのも手だ。
プロに診てもらう、医療費がかからない年齢の時に診てもらう。
こんなど素人のブログが悩める本人に届くことはないかもしれないが、少しでも誰かの心を軽くするきっかけになればと思う。
目指せ!自分の肌のプロ!