私の家は少し変な怒り方をする家だった。大きくなるにつれ、「ちょっと周りと違う……?」と気がついた。
私は、親とは相性があまり良くない、と思っているがこの怒り方にはとても感謝している。
その怒り方というのが、私が何かして怒る時に
「言い訳をしろ!」
と言ってきていたことだ。
一般的に「言い訳するな!」なところ、言い訳することを迫られていたのだ。
さらに、私が説明をしている時はちゃんと聞き、もし、それが納得できる内容なら怒ったことを謝ってくれていたのだ。
そのおかげで私は、自分の行動にきちんと責任を持つ意識が強くなった。
行動自体を怒られて、言い訳を聞かれた時に「こういう理由でこれが良いと思ったの!」と言うためには、自分の中でしっかり理屈付けなければいけないのだ。
自分の中では理屈が通っているつもりであるため、かなり頑固な人間にはなったが、自分の行動に理屈を付けるのは大事なことだと思う。
もし、あの時、私の言い分をちゃんと聞かずに頭ごなしに怒る親だったらきっと、どうせ聞いてくれないから、と考えることも放棄しただろう。
考えが合わず、ぶつかることの多い親子だが、ぶつかることができるというのは良いことなのかもしれない。
意見が言える、言い合える関係ということだ。
それに、こうしてお題もなく急に文章が書けるのもそうした親の元、「自分の考え」を構築してきたおかげだ。もちろん良い時も悪い時もあるが、私はそんな自分が嫌いじゃない。
一見変な言葉だが、「言い訳をしろ!」というのはなかなか侮れない。
面白い育て方をしてくれたことに感謝せねば。
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