不安で眠れない日。
多かれ少なかれ誰にでもあるだろう。
一つのことで頭がいっぱいになってなかなか眠りにつけない。
もう夜だし、今から動いたって、考え込んだって変化するわけではないのに悪い想像をしてしまう。
そんな時に思い出す母の教えがある。
それは
「最高と最悪を考える。どちらの対処策も考える」
自分が気にしてしまう一つのイベントに対して、最高の結果と最悪の結果を考えるのだ。
どういうことか。
例えば営業さん。
明日は大切な商談。うまく行くか不安で不安で仕方ない。
そんな時の最高と最悪はなんだろうか。
私なら次のように設定する。
最高:自分が薦めたものを先方がとても気に入ってくれて契約成立。その上雑談も盛り上がり、先方の担当さんとも仲良くなれた
最悪:道に迷って遅刻、商談用の資料を忘れ、説明もぐだぐだ、先方には怒られて、会社にもクレームが入る。
うわぁ。最悪を考えると気持ちがヒュンとする。
でも、大切なのはここから。
本当にそうなった時の対処法を考えるのだ。
まずは最高から。
契約が決まったら次のステップに進むだろうから、その後の流れもしっかり用意して。さらに、雑談が盛り上がった時のために商談後の予定は余裕をもたせておく。
こうなったら最高だなとワクワクしながら考えるのだ。
次に最悪の場合。
道に迷った時にパニックにならないように何分前につけそうになかったら電話をする、とルールを設ける。余裕があるのなら道順を今のうちに調べておく。これで一つ目はクリア。資料は万が一忘れてしまった時のためにもう一度資料を読んでおく。先方には行く直前にメールで資料を送付。
これで最悪なプレゼンも防げそう。ここが防げればクレームが入ることもなかろう。
一応、クレームが入ってしまった時用に謝罪の言葉でも考えておけば完璧だ。
ここまでしたらちょっと笑えてこない?
ここで大事なのは対応策の内容ではない。
漠然とした不安を明確にすることだ。
これを考えておくだけで、最高と最悪の間のパターンならその場でなんとか対処できる気がするでしょう?
そうは言っても考えすぎてしまうのが人間なのだけど。
良い方も必ず考えるのが重要だ。
悪い方だけ考えるのでは深みにはまってしまう。
そして、極端に考えること。
最悪の方は、隕石が落ちてきて人類滅亡、とかでもいいのだ。
何に対しても「滅亡よりはマシかぁ」と捉えられる。かもしれない。
不安な日もあるけれど、抜け出せなくなるほど沈むのは避けたいところ。
考えすぎには注意!