さっきの投稿にも書いたけれど、今日はどうしても寿司が食べたかった。
土地柄、あまり海の幸が美味しくないのでスーパーで買うことはあまりない。
だから魚を食べるとしたらチェーンの回転寿司。
昨日の晩から寿司が食べたい気分だった私は、家から見える回転寿司を何度も眺めた。
どうしようかな、行こうかな。
いくとしたら食事時は避けたい。
外食好きな民が集まっている土地だから、休日は混む。本当に混む。
家族づれで賑わうチェーン店で一人ポツンとならぶ勇気はない。
夕方くらいには出たいと思い、化粧をして、かわいいワンピースを着て、ピアスをつけて、準備は完璧だった。
それなのに、家から出る元気が出ない。
気持ちが落ち込んでいる時は行動に移すのにバカみたいに時間がかかる。
気持ちはあってもなかなか動き出せない。
そんなことをしているうちに窓から眺めていたチェーン店の駐車場は埋まっていく。
あぁ、もう混み始めているから行けない。
そんなこんなで妥協案はスーパーのお惣菜寿司。
回転寿司に食べにいったとしたら八貫くらいしか食べられないから、1000円くらいが許される範囲だ。
今までの私ならもっともっと食べていたし、よく食べることだけが取り柄みたいなもんだったが、この夏の夏バテと最近のストレスで食欲激減、胃は弱る一方、な悲しい現実。
1000円が3割引になっているお寿司を手に取り、家に帰ってきた。
お買い得ナスのおかげで少し気持ちが回復したので、久しぶりに味噌汁を作った。
豆腐とわかめのシンプルな味噌汁。
飲み物もいつもの水ではなく、お茶に変えて。
ほんの小さなことだ。
本当にちょっとしたこと。
それだけでも、夕飯が華やかになる。
気持ちが落ち込んでいる時は、「お惣菜を食べている自分」でさえも惨めに思えてくる。
お惣菜だって美味しいし、きっとどこかの誰かが丁寧に作ってくれているものだろうから、そんなふうに思う必要はないのだけど、気持ちが落ち込んでいる時はズブズブとマイナスに引っ張られるのだ。しかも、値引き品。自分が喜んでやっているはずの節約生活も、こういう時にはマイナスな感情を引き起こすきっかけとなる。
だからこそ、この味噌汁には「追加の一品」以上の意味がある。
あなたのことを大事に思っていますよ、と自分に向けたメッセージ。
自炊って、そういうものだよな、と改めて思う。
買ったお寿司も美味しかったし、味噌汁で体も温まったし、もう少しだけ頑張れそう。
メンタルの弱い自分にはうんざりだけど、見捨てたくはない。
明日のナスに思いを馳せながら、仕事のために早く布団に入ろうと思う。