せっかち小夏のズボラな生活

20代OL気まぐれ日記

変わったのはあの子か、私か。

高校の頃の友人と久しぶりに遊んだ。

久しぶり、と言っても、就職前に一度遊んだから1年半ぶりくらい。

 

地元から離れて他県で一人暮らしをしている私のところに泊まりで遊びに来てくれた。

 

仲の良い友人だし、とても楽しみにしていた。

部屋もピカピカにして、行きたいと希望を出してくれた場所を目一杯入れたプランを立てて。

 

でも、実際会ってみると、なんだか思っていた感じと違って、とても疲れてしまった。

 

楽しかった……とは思う。

普段一人じゃ行かないようなところにもたくさん行けたし、いろんな話もできた。

それなのに、なんだかとても気疲れしてしまったのだ。

 

原因は多分、「価値観の違い」

思っていた以上に考え方や感じ方が違っていて、戸惑ってしまうことがたくさんあったのだ。

 

高校の時からいろんなことを話していたつもりだったのに、あらゆるところで考え方や感じ方の違いがあって、まるで、全然知らない人と過ごしているようだった。

 

「妹の行動が私なら絶対しないことでびっくりして笑ってしまった」という話をすれば、その友人もやったことがあることだったり(これは私の気遣いが足りなかったと反省)、食べ物も、私の好きなものは友人は嫌いだったり、休憩したいタイミングも合わなくて、なんだか噛み合わないことがちらほら。相手が何を欲しているのか、どうすれば喜んでもらえるのか、検討もつかない。

 

 

途中から、「私、この子のこと、なんにも知らない……?」と不安になり、相手が黙ると、楽しいのか、楽しくないのか、不満があるのか、考えごとをしているのか……と頭の中でぐるぐるぐるぐる。

 

そして、悲しいかな、あまり自分の意見を言ってくれる子ではないので、どう思う?と問うてものらりくらりされてしまって、全然本心がわからない。

美味しいといって食べてくれた朝食の味噌汁は底1cmほど残したままご馳走様。

美味しくなかったのかな?実は虫が入っていた?嫌いなもの入れちゃってたかな?

 

聞けない私も私だが、仲が良いと思っていた相手が、こんなにも「知らない人」のようになるとさすがに何も言えない。

 

あの頃と何も変わっていないはずなのに、この違和感はなんだ。

 

帰る直前、友人から「小夏、前より神経質になったね」と一言。

 

仕事のストレスとかのせいなのではないか、と心配しての言葉だったみたいだが、思いがけないことを言われてびっくりしてしまった。

 

変わってしまったのは二人の関係ではなく、私なのかもしれない。

 

初めて知ることも多かったとはいえ、確かに友人は何も変わっていないようにも思う。強い主張は決してしない、女の子らしい優しい子。自己顕示欲なんてものもなくて、SNSに載せるわけでもなく、思い出を残すために、と楽しそうにたくさん写真を撮ったりできる素直な子。

 

でも、今の私には理解できないことだらけなのだ。

友人は私に理解させるために言葉を交わそうとするタイプではないし、私も何を聞けば理解できるようになるのかわからない。

昔から理解できていたわけではなかったが、気にせずに過ごせていたのだと思う。

 

 

神経質かつ、過激な人間に、私がなってしまったのかも。

 

楽しくも悲しい週末だった。