せっかち小夏のズボラな生活

20代OL気まぐれ日記

趣味と恋愛を天秤にかけていたあの頃の自分に言いたい!

私が中学生の頃、ちょうどAKB48がものすごく流行っていた。

学年のヤンチャな男子達が、可愛いだなんだって騒いでいたのをよく覚えている。

下敷きとかキーホルダーもいろんな人が持ってきていたし、人気は本当にすごかった。

 

その時の私はまだ、オタク経験ゼロだった。

読書しか趣味がない……というか、どっぷり本の虫(今思えば本のオタク)だったから、生身の人間、しかも手の届かないところにいる人にあそこまで熱意を向けられるのが不思議で仕方なかったのを覚えている。

AKBに関して言えば、4つ下の妹がハマっていたので曲やメンバーはそこそこ知ってはいたけれど、熱烈に追いかけている「オタク」の行動は、あの頃の私には全く理解できなかった。

 

そんな中でいつも気になっていたことがある。

 

「彼らは、恋人の誕生日と推しグループのライブが被ったらどっちを選ぶのだろうか」

 

とんでもなくどうでも良い疑問だ。でも、恋愛気質だった私は気になって仕方なかったのだ。

 

そして、これまたくだらない考えにたどり着く。

 

「あそこまで熱烈に追っているのだから、きっと推しを優先することだろう。

あー、自分の恋人がそれは嫌だな。オタクとは付き合えない。」

 

オタク活動を楽しんでいる人に対してなんとも失礼な考えだ。

そもそも彼氏の「か」の字もなかった私は選べる立場ではなかったし、そんな悩みは杞憂に終わったのだけど。(中学どころか高校も何もなかった)

 

中学卒業直前に関ジャニ∞に魅了され、どっぷりハマった今の私ならわかる。

オタク活動と恋愛を天秤にかけること自体が間違えていた、と。

 

まず、別にライブは1日しかないわけではない。

大体の場合、一度のツアーやライブで何度か公演日程がある。恋人の誕生日はずらせば良いだけの話。

そんなことも知らなかったあの頃の私は、本当にいろんなことに疎い。

 

それに、1日中行われるわけでもない。万が一被ったって、上手に予定を組めばどちらも大事にできる。

 

オタク活動は本当に楽しい。

元気をもらえるし、勇気ももらえる。

生きる糧になるのだ。

 

恋人の存在だって、多くの人にとってそうじゃないだろうか。

「私と仕事どっちが大事なの?!」という愚問があるが、それと同じ、そもそも同じ土俵に乗せてジャッジするものではないのだ。

 

あの頃は「オタク」に少し抵抗感があったけど、今は、何かに対して熱意を向けられることは素敵なことだなと思っている。(今じゃいろんなジャンルのオタクがあるしさ)

私自身がジャニオタになったから、というのもあるけれど、「好きなものを上手に語れる魅力的なオタク」にたくさん出会えたのが大きい。

付き合うならどんな人がいいと思うか聞かれたら「オタク経験のある人」と答えたいほど魅力に感じている。

 

ちなみに、私の場合は、あえて誕生日とライブをずらしたり、無理にスケジュールを組んだりはしない。

 

一緒にライブに来てもらう。

 

これで全て解決だ。

 

もちろん、ありがたいことにパートナーが理解してくれていることと私の必死の布教活動があってのこと、だけど……ね。

 

好き×好き

 

そんな選択肢もあるのよ、とあの頃の私に教えてあげたい。