久しぶりに写真を見返していると、ここに引っ越してきたばかりの写真が出てきた。
約1年半前。
自分一人のために10畳って広すぎるんだよな、と思って撮った写真。
ほんの少し前なのに、なんだか懐かしい感じがしてにこやかに見ているとふと、所有物の量に目が止まった。
少ない。
あれ。こんなに少なかったっけ。
今でもスカスカだなと思っているけれど、その比にならないガラガラさ。
たった1年半でものを増やしすぎてしまったのかもしれない……と少しの反省をしたのもつかぬま、冷静に見てみると、量を増やしてしまっているわけではないみたい。
先輩から譲ってもらった居心地の良いソファ、好きで溢れている本棚、毎日活躍している全身鏡。そして、私の生活の全てが行われているデスク。
学生の頃とは違って、家具を導入するようになった。大きめな家具が一気に部屋の様子を変えてしまっていたようだ。
新生活でちまちま揃えてきた家具たちはしっかり私のお気に入りとして定着している。
せっかく仲間入りした家具たちだから、これらをベースにもっと心地よい空間を作れたらと思う。
増やすのではなく、活かす。
家具はもうこれ以上いらない。
1年半なくても困らなかったのだから、それはきっと私には必要ないものたちだ。
ものを取り入れるも悪いことではない。
こうやって、自分の生活を支える相棒になるかもしれないし。
でも、なんだか部屋のまとまりが気になってきたということは、きっとここがボーダーライン。
私が幸せになれる部屋。
そんな部屋にできたらいいな。