世間の小学生たちはどうやら夏休みに入ったらしい。
かつては小学生だった大人たちが苦い思い出を語っては「読書感想文」批判を繰り広げている。
元読書家としては悲しい光景。
本を読むことはもちろん、感想を共有することも好きだった私は読書感想文も楽しく書いていた。高学年になるといくつか書いて、自分のお気に入りを提出するくらいには楽しく書いていた。
実はどんな宿題よりも自由度の高いのが読書感想文。
なんたって感想文。
「それってあなたのかんそ……」
「そう!!!感想!!!!!!」
せっかく書くなら楽しく書いてほしい。
ということで、気軽に読書感想文を書くコツを話していきたい。
どこかでイヤイヤ書いている小学生の目に留まればと思いながら。
賞を取りたいような人は回れ右。
それはもっと専門の方にどうぞ。
あくまで私からは「気軽に書く」方法を。
それでは、まずは読書編から。
まずは、本を準備する。
本選びの段階はきっと学校や親などからアドバイスがあるだろうから割愛する。
そういったものがない場合は、なるべく自分の好きなジャンルを選んでほしい。虫が好きならファーブル昆虫記といった具合に。(学校が舞台の本などは感情移入しやすくて小中学生にはおすすめ)
そして、付箋、もしくは何か挟めるものを用意してみたほしい。
この付箋は「自分の感情が動いたところ」に貼っていく。
読んでいく中で一箇所につけられればそれで良い。
一箇所でもあれば作文用紙2、3枚は書ける。
感情の動いた、というのはどんな感情でも問題ない。
悲しい、素敵、感動、許せない、びっくり、など。
いつもの読書よりも、少しだけ自分の気持ちに耳を傾けながら読むのがコツだ。
次の回で簡単に書ける方法を記していきたい。
「読書感想文とか最悪……」とせっかくの夏休みに嫌な気持ちになる人が少しでも減るように。