せっかち小夏のズボラな生活

20代OL気まぐれ日記

映画一本、飛ばさず観ることのできる余裕は持ちたい

最近は、「短くて楽しい」が流行りみたいだ。

 

若者に人気のTikTokはもちろん、YouTubeやインスタでも短い動画の投稿はものすごく多い。

 

私もよくYouTubeを見るけれど、年々長い動画を観る体力がなくなってきているように感じる。体力というより気力かしら。

 

20分くらいの動画でも1.75倍速で観て、概要さえ掴めればそれでいい、みたいな感じになっている。

 

でも、それってちょっぴり悲しい。

しっかり受け止めて、ゆっくり考える余裕を失くしてしまったような。

 

普段から気にしすぎるタチの私は、あまり激しいドラマや映画はきつい。

嫌いなのではなく、きつい。

映画なんかだと、裏切りや別れ、挫折など、わかりやすい苦しいポイントが中盤で必ず出てくるけど、そこがしんどくて辛いのだ。

 

いっぱい泣いて、気持ちを動かされ、観終わるとへとへとに。

でも、その分、自分では体験し得ない世界に飛び込むことができる。どこかの誰かが一生懸命作ってくれたおかげで。

 

短い動画が流行っているのは、この激動の世界に疲れている人が増えたからなんじゃないかと私は思う。

感情を激しく動かされるのは自分を取り巻く世界だけで十分なのだ。

 

でも。

そんな中でも、映画を一本ゆっくり浸りながら観れる余裕はもっていたい。

私の大好きな友人は、「人の痛みを感じられなくなるくらいなら、苦しい人生で良い」と言っている。

誰かの痛みを理解できるように、無意識に誰かを傷つけてしまうことのないように、キツくて苦しい世界で生きていたい、と。

 

感情を動かすことから逃げていると、感情を持つ人を無意識に苦しめてしまうかもしれない。誰かを幸せにできるタイミングを逃してしまうかもしれない。

 

自分の気持ちと向き合うためにも、映画一本堪能するのは大事だと思うのだ。

 

そうは言ってもすぐには難しい。

まずは、テレ東のオンデマンドからでも。