せっかち小夏のズボラな生活

20代OL気まぐれ日記

親のためのフォトウェディング

先月、無事ウェディングフォトを撮り終えた。

 

結婚式はしない予定の私たち。

自分たちの思い出のためという目的ももちろんあったけど、一番は両家の親のため。

 

訳ありフォトウェディング

そもそも、私たちは両家顔合わせも済ませていなかった。

ここにも数回書いたけど、苗字のことで若干揉めたりしたのだけど、パートナーはそもそもあまり親御さんと仲が良くない。

ま、それにはいろんな理由があるからここには書かないけれど、パートナーが、彼の親御さんへの負の感情が大きすぎて、なかなか企画できなかった。

 

我が家の両親も、同じ家に住んではいるものの解散しているので、別にしなくてもいいんじゃないかと思っていたし、本人たちも私たちの判断に委ねる、という形だった。

 

とはいえ、この先なんらかで関わるかもしれない人たちを会わせないのもおかしい。

入籍した後にはなってしまったけど、企画しなければ。

 

そんな思いから急いで計画したフォトウェディング。

本当はもっとウキウキワクワクするものなのだろうけど、両家顔合わせもその日にそこで行うと決めてしまったばかりに、憂鬱さが消えないまま準備が進んだ。

 

ドレス選びとかも、してみたらそれはそれで楽しいのだけど、やっぱり気は重い。

慣習に従わなかった私たちが悪いといえばそうかもしれないけど、人には人の理由がある。(実際、両家顔合わせで現在既婚者だったのは私たちカップルだけだったし)

 

惰性で進む準備と、若干楽しみじゃない当日。

 

出来上がった写真は、親戚付き合いの濃い私はいろんなところに送らなければいけないので、それなりの仕上がりにしたいけど、体づくりもやる気が出ない。

180日も頑張ってたのに、まさかの最後の1ヶ月が一番やる気が出なかった。

お金を払って憂鬱を買っているのだから馬鹿らしい。

迎えた当日

どうせ緊張してしまうから、という理由で、1時間の撮影のうち前半30分は二人だけでの撮影にしてもらった。

そのおかげか、なんとかリラックスして撮ることができた。

私はというと、いつもは自分の下手くそなメイクしか経験したことがないから、プロのメイクに感動して、ちょっとテンションが上がったりもしていた。

メイクの時間が一番楽しかったかもしれない。

 

でも、やっぱり家族が揃うと緊張がすごかった。

異例の、撮影スタジオで初顔合わせ。

私たちだけサッと挨拶して、撮影の見学にそのまま入ってもらう。

我ながらおかしな流れだったけど、私の家族にはあらかじめ協力要請をしていたからかなり頑張って盛り上げてくれて、なんとか和やかな空気で進められた。

パートナーは終始、緊張で複雑な感情だったみたいだけど。

 

出来上がった写真はやはりプロの撮影。

とっても素敵に撮ってくれたし、集合写真も撮れたから満足もしてもらえたんじゃないかと思う。

 

そのあとの顔合わせ食事会もなんとかスムーズに終わり、顔合わせ兼フォトウェディングは無事に終了した。

終わって思うこと

出来上がりの写真のおかげで「結婚式はしないけど、写真は撮りましたよ!」と人に報告することができるし、いただいたお祝いのお金も納得いただける使い方ができたのではないかと思う。

自分たちのため、というよりは、親のため、という要素の強かった今回の撮影。

なんだか勿体無い気がして、衣装も一着だけにしたし、オプションのアルバムもつけなかった。

 

結婚式も準備の時に揉めたりして大変、なんてことはよく聞くけれど、どんな形をとっても結婚って一筋縄ではいかないんだなぁと思ったりした。

 

もちろん、常識に合わせて動いていれば、ここまで心労はなかっただろうけど、まぁ、いろんな家族がありますので!

と、このブログに今までもたくさん書いてきた通り、頑固な私なんでね!

 

パートナーの親御さんも、終始穏やかに対応してくれて、納得してもらえたかはわからないけど、とりあえず受け入れてもらったように感じた。

ま、なんだかんだ楽しかったし、綺麗な写真は撮ってもらえたし、またいつか、二人が心から楽しめるお写真でも撮りにいけたらなって思ったりしている。

(おまけ)思わぬ副産物

今回の撮影で思わぬ良かったことがあった。

それは、私の家族が少し団結したこと。

数年前に両親は離婚しているけど、どっちがめちゃくちゃ悪いっていうよりは、本当に「気が合わない二人が気が合わないことに気がついた」みたいな感じで。

 

二人とも方向性は違えど、娘3人が大事なことは同じなようで、今回は私のために頑張ってくれた。

苗字の件でちょっと揉めたって話もしていたから、顔合わせも良い場にしようと頑張ってくれたみたいで。

帰った後に父から「初めて感じた連帯感だった」とコメントが来て、ありがたいやら面白いやらで、家族の複雑さを改めて感じたりした。

 

一言に「家族」と言っても、違う人間同士。

合う合わないがあって当然だし、ましてや、結婚なんて本物の他人同士。

トラブルなんてもっとある。

それでもさ、なんとか積み上げていけたらいいなって思っている。

 

こうやって、二十数年越しに団結することもあるみたいだからね。

私たちも含めて、みーんな変だけど、幸せなら良いよね。

 

とりあえず……なんとか終わって良かった!

 

ちゃんとしあわせになるよ。