今日はおせちの一部を作る日にするつもりだった。
午前中に動き始めて、炊飯器で一晩調味液に漬けていた黒豆のスイッチを押すところだけはよかった。
炊飯器が1度目の炊き終わりを示した時、今日の哀しい1日が始まった。
黒豆が吹きこぼれやすいのをすっかり忘れていた私。
炊飯器の後ろの壁、周りの床は、薄紫の水でびしょびしょになっていたのだ。
よかったのは、豆が無事だったことだけ。
とりあえず豆を救出して、周りを見渡す。
びしょびしょの炊飯器、シミができている床のマット、飛び散り色がついた壁、びしょびしょのラック。
横着した私が悪いのだけど、パジャマのまま炊飯器の前に立った時の絶望感と言ったらない。
片付けを手伝おうとしてくれたパートナーが避けるために手をかけたお米をこぼしてしまい、踏んだり蹴ったりだ。
私が悪いのに当たり散らすわけにもいかず、退散してもらったけど、本当に悲しくなった。
「大変だ〜!」と深刻にならないように笑って報告してくれたパートナーに笑いかけることもできない。
うまく行かない現状と、これからやらなくてはいけないことを思ってイライラしてしまう。
結局、大掃除になったと腹を括って、必死で片付けた。
10月に買ったばかりのマットも、マスになっているものだから、そこだけ余っていた新品に替え、ラックは昨日の柚子風呂の残り湯を使って、お風呂場で丸洗い。
壁はなんとか拭いたら汚れが落ち、ついでに洗剤を使って全体的に掃除をした。
その間に食べようと思っていたお昼を作り、昼食にありついたのが1時間半後。
ご飯後も乾いたものを元に戻したり、びしょびしょになった炊飯器を拭きあげ、最後にポタポタとそこらじゅうに飛ばしてしまった汁を拭くついでに家中を床掃除したら夕方になっていた。
お出かけは諦め、お風呂に入って今に至る。
黒豆を炊くだけで、こんなことになるなんて、ズボラ越して横着なせいだなと反省しかないし、本当に惨めでしょうがない。
間、鍋に移した黒豆をもう一度火にかけた時も、食器を洗っていたせいで止めるタイミングを逃し、吹きこぼれさせてしまった。
まだまだ豆は硬い状態。
これを何度か地道にやらなきゃいけないのだけど、ちょっと辛い。
好きだからやっているのに、幸先が悪すぎるおせち作りになってしまった。
今日は心を立て直すこともできず、パートナーにも申し訳ない1日だった。
時間差で改めてダメージが来て、訳もわからず泣いてしまったし。
ここから先は慎重にやろう。
そう心に決めた1日だった。