せっかち小夏のズボラな生活

20代OL気まぐれ日記

帝王切開だからって

最近Twitterで#小さいころ勘違いしていたこと選手権で少し賑わっていた。

みんな可愛らしい勘違いが多く、ニコニコみていたのだが、ふと私も思い出した。

 

私の勘違いは「みんな、お母さんのお腹を切って生まれてくる」だ。

 

したの穴から出てくるのを知ったのはかなり大きくなってからだった。

母のお腹には帝王切開の傷があり、みんな赤ちゃんを産むためにお腹を切らなきゃいけないなんて大変だなと思っていたのだ。

私が生まれる時、臍の緒が首に絡まってしまっていたことが主な原因で帝王切開になった。長女である私が帝王切開だったため、下に二人妹がいるが、二人も選択肢もなく帝王切開。幼い私にとって、こちらが基準になっていた。

 

大きくなって帝王切開が主流ではないことを知ると同時に、世間にはそれを良くないと捉える人がいることを知った。「帝王切開で産むなんて……」とわざわざ言ってくる人もいるようだ。

私は、母が命懸けで私を産んでくれたことをわかっている。

母ももしかしたら、自然分娩で産みたかったかもしれないし、出産後心無いことを言われることもあったかもしれない。しかし、それは、母のせいでもなんでもないのだ。お腹の中の私が、ちょっと元気すぎて、ちょっと鈍臭かっただけなのだ。

SNSなどで帝王切開批判を受けた人の話を見ると心から悲しい。お疲れ様と労いこそあっても、批判されることなんて一つもない。自分の選択に不安になっている人がいるのであれば、「帝王切開で生まれた私、こんなに元気だよ!」と声を大にして言いたい。

この20年ちょっとの間、大きな病気もなく、むしろ健康が取り柄、くらいに成長している自覚がある。

生まれた時の方法なんて何も関係ないのだ。

 

どんな出産方法でも、命懸けで産んでいることに変わりはない。

もうだいぶ前に生まれた人間ではあるが、生まれた側の声として今不安になっている人の心を少しでも軽くできればと思っている。